少額資金でトレード
事前に危険を察知できるようになるためには、失敗の経験を積むことが必要になってきます。少額の取引で小さな失敗を繰り返すことがよい経験になってきます。外貨投資が初めてという方は、最初は大きな資金で取引するのではなく、少額資金でトレードを行って何回か失敗を繰り返してみるとよいでしょう。
例えば、500万円の運用資金を持っているのであれば、50万円程度の資金でトレードを繰り返し、いろいろ失敗を重ねていけば、徐々にコントロールできるようになるでしょう。大きな失敗をしない秘訣は、とにかく焦らないことです。短期間で500万円を1000万円に増やしたいと思っても、無理な話です。
少額資金でトレードの回数を増やしていくことのメリットは、勝つにしても負けるにしても偶然性を少なくできます。例えば、為替のトレードで勝てる確率が5割だとします。手数料などのコストがかからないとすると、勝率5割ということは2回に1回は負けることになります。そのうえで1回だけ大きな勝負に出るとすると、確率5割ですから丁半バクチになってしまいます。サイコロを振って偶数が出るか奇数が出るかは確率半々、これと同じです。
これでは、あまりにも分が悪いので、大事になってくるのが、サイコロを振る回数を増やすことです。賭ける金額を少額にして何回も賭け続けることでいつかは当たるようになります。10回よりは」20回、20回よりは30回の方が当たる確率が5割に近づきます。
相場を当てるためには取引回数を増やしていくことです。分散投資はいろいろな資産に資金を分散させるポートフォリオ運用のことを指すのが一般的ですが、取引回数を分散させるという考え方も当てはまると思います。